2018年2月17日

釧路の異空間 その3

▲太平洋炭鉱坑外軌道線3号 春採 1982-3
 
さて、一くさり沿線を徘徊した後は再び春採へ戻ります。

春採ヤード全景。
朝方はヒョロ長凸電に興奮するあまり彼らばかりに眼が行っていましたが、其処彼処に佇むヘンテコな車を観察する余裕が漸く出てきました。
▲いずれも春採 1982-3

まずは先ほど見かけた人車列車。一際屋根が低いこの人車、何とも窮屈そうです。
こちらはお役御免となったと思しき人車と無蓋車。
家庭用のようなボンベを積んだ作業車。
こちらは機材運搬用のナベトロでしょうか。
ライトが「カネゴン」のような、これは排雪車でしょうか・・・
バッテリーロコの上に機械を組んだように見え、自走可能と思われます。
こちらもバテロコに櫓を積んだような架線作業車。
鉱山軌道線にしては随分と充実した陣容です。
▲いずれも春採 1982-3

要所のポイントには転轍手がいたり運転士が降りて自分で切り替えたりと、どうやら手動のようでした。背後には信号機が見えますが、どのように制御していたのでしょうか。
▲春採-貯炭場 1982-3
 
さて、最後に這い回る軌道線を一瞥して退散することにします。
文字通り一覗きで終わってしまい、このレールがどう続いていたのか見極めなかったのは後々後悔する破目になりました。
▲いずれも春採付近 1982-3
 
ヨーカンのような摩訶不思議な電機たちも1985年からニチユの新製機に交代し、これが最初で最後の対面になってしまいました。更に89年、今度は軌道自体が廃止されてベルトコンベアに取って代わります。軌間610mmでは再就職ままならず、せっかくのニチユ機もその活躍は4年余りでした。
▲春採 1982-3

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